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【日銀】ETF買い入れが市場に与える影響を考察してみる!

投稿日:2018-12-04 更新日:

 

 

こんにちは、ニートです。

今回はなにかと話題になっている「日本銀行のETF買い入れ」についての記事です。

日本銀行は消費者物価指数を前年比上昇率2%を実現させる目的でETFの買い入れを行っています。

 

~なぜ買い入れるのか?~

日銀がETFを買い入れる理由を簡単に説明すると、市場参加者に安心感を与えるためです。

日銀がETFを買い支えることで、下落リスクが低くなり、安心して購入できる、といった感じです。

ぶっちゃけると、心理的に日銀の買い支えは大きな影響を及ぼします。

前場がマイナスで引けると「後場に‘‘日銀のETF買いが来るのかな?‘‘」と意識しますからね。

心理的な側面だけでなく、日本のマーケットは日銀のETF買い入れによって支えられているといっても過言ではありません。

しかし、日銀のETF買い入れは市場を歪めているとの見方が強いです!

では、日銀のETF買い入れが市場に与える影響とは?

 

✔この記事の内容

・日銀のETF買い入れについて

・日銀のETF買い入れが市場に与える影響(問題点)

・個人投資家が取るべき行動について

 

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簡単にETFについて

 

「そもそもETFってなに?」という人もいると思うので簡単に説明します。

ETFは「投資信託と株式投資の両方の側面を持っている商品」です。

 

 

~2つの側面を持つのがETF~

●投資信託→少額の資金から分散投資ができる
●株式投資→リアルタイムの時価で売買ができる

 

 

上記の2つの要素を兼ね備えているのが「ETF」という商品です。

ETFは日経平均株価やTOPIXなどの動きに連動するような運用を目指し、東京証券取引所などの金融商品取引所に上場しています。

日経平均株価やTOPIXだけではなく、債券やREIT(リート)、コモディティに連動するようなETF商品もあります。

どのような商品があるかは以下のページを見てもらえればわかるので、興味がある方は是非ご覧になって下さい。

※引用元→JPX日本取引所グループさん

 

 

日経平均株価やTOPIXなどに連動するETFを中心に日銀は買い入れを行っています。

ざっくりETFは「金融商品取引所に上場している商品(株式)」と認識して下さい!

株式投資と同じような感覚で投資できる商品です。

トヨタやファーストリテイリングなどを購入するのと変わりありません。

 

日銀がETFを買い入れる理由

 

冒頭において、簡単に説明しましたが、この章では少し詳しく掘り下げて説明していきます。

日本銀行がETFを買い入れる理由は「物価の安定を図るため」です。

 

日本銀行法では、日本銀行の目的を、「我が国の中央銀行として、銀行券を発行するとともに、通貨及び金融の調節を行うこと」および「銀行その他の金融機関の間で行われる資金決済の円滑の確保を図り、もって信用秩序の維持に資すること」と規定しています。

また、日本銀行が通貨及び金融の調節を行うに当たっての理念として、「物価の安定を図ることを通じて国民経済の健全な発展に資すること」を掲げています。

引用元→日本銀行

 

上記にも「物価の安定」という言葉が明記されています。

日銀は日本が物価上昇率2%を達成させるためにETFの買い入れなどの政策を打っています!

これは日本経済が健全な成長をするために必要な措置だと考えられています。

 

(月足 日経平均株価)

(画像元 HYPER SBI)

 

上記のように、株価は上昇しているので、ETF買い入れは短期的には成功しています。

ぶっちゃけると、リーマンショック以降、世界的に株価が上昇しているので、一概に日銀のETF買い入れだけが上昇要因ではないです!

それでも、心理的に買い支えがあることで、個人投資家が購入しやすい環境になっているのは事実だと言えます。

 

 

日銀のETF買い入れ額

 

では、この章では日銀のETF買い入れ額についてみていきます。

日銀のETF買い入れ状況を確認し、投資戦略を考えるきっかけにしてくださいね。

日銀のETF買い入れは2010年12月に開始しました。

下記が2010年~2017年の買い入れ額の推移を表したものです!

 

2010年~2017年の買い入れ推移

 

<2010年~2017年>

ETF購入額 JーREIT購入額 年間購入額合計
2010年 284億 22億 306億
2011年 8003億 643億 8646億
2012年 6397億 446億 6843億
2013年 1兆953億 299億 1兆1252億
2014年 1兆2845億 372億 1兆3217億
2015年 3兆694億 895億 3兆1589億
2016年 4兆6016億 887億 4兆6903億
2017年 5兆9009億 899億 5兆9908億

※参照元→株・個人投資家の喫茶店さん

 

上記の推移をみれば、年間購入額合計が増加傾向にあることがわかります。

2010年と2017年を比較した場合、年間購入額合計は約200倍になっており、その影響力は年々強くなっていると言えます。

一般的に日銀のETF買いは「クジラ」と呼ばれており、このまま買い入れ額が増え続けるようなら、その影響力は計り知れないものになる可能性があります。

 

 

2018年10月は過去最高買い入れ額

 

2018年10月は月間で過去最高の買い入れ額に達しました。

それでは、以下の記事をご覧ください!

日本銀行が上場投資信託(ETF)の買い入れを加速させている。設備・人材投資を含めた10月の購入額は月間で過去最高に達し、単純計算では年間購入めどとされる6兆円を上回るペースとなっている。

今月は29日までの20営業日のうち、1回703億円の通常ETF買い入れを12回実施。これに毎営業日12億円が継続的に入る設備・人材投資ETFの合計240億円を含めた購入額は合計8676億円となり、2010年の買い入れ開始以来、月間ベースで最高だった3月の8333億円を上回った。11、12月の2カ月間を残し、日銀が年間の購入めどとする6兆円に対してすでに86%を購入した計算だ。

10月の相場は、米国中心に企業業績の先行き不透明感が高まり、TOPIXも下落する場面が多かった。市場は、TOPIX午前終値の前日比マイナス幅をETF買い入れの一つの基準と受け止めるが、29日は前日比0.27%安の水準で実施。ただ、8月には0.43%安で買い入れを見送ることもあった。

※引用元→Bloomberg

 

 

上記の記事はBloombergの2018年10月30日の記事です。

2018年のETF買い入れ額は年間6兆円を上回るペースと説明されており、10月の買い入れ額が月間ベースで過去最高の8676億円を記録。

とくに10月は相場を牽引してきたNASDAQが大暴落したことも大きな影響だと考えられます。

NASDAQの暴落の影響は大きく、日本市場も24000円から21000円付近まで大きく下落!

この大きな下落を食い止めるために、日銀は月間ベースで最高額の買い入れを行ったのでしょう。

10月の買い入れ額が膨らんだこと・8月に0.43%安で買い入れを見送ったケースを踏まえると、日銀は市場と対話しながら買い入れ額を機動的に変更すると考えられます。

 

日銀の累計買い入れ額

 

では、日銀は2010年から2018年10月までに、累計いくら買い入れを行ってきたのか?

それでは、以下をご覧ください!

 

~日銀の累計買い入れ額~

●2010年12月~2018年10月までの累計買い入れ額:約20兆円

 

上記のように累計で約20兆円も買い入れを行っています。

20兆円というと、トヨタ1社の時価総額に匹敵する額ですので、とんでもない金額ですよね…

この事実からも、日本銀行が日本市場に与える影響力の大きさがわかると思います。

「もし日銀の買い入れがなかったら?」と考えると恐ろしいですよね。

おそらく、買い入れがなければ、日本市場はここまで上昇していなかったはずです!

 

では、日銀によるETF買い入れはいつまで続くのか?

そして、買い入れから生じる問題点とは?

次の章では日銀のETF買い入れの問題点について考えていきます。

 

日銀のETF買い入れの問題点!

 

日経平均株価は上昇してるし、日銀のETF買い入れに問題点なんてあるの?

って疑問に感じると思いますが、実は多くの問題点が内在しています。

この章では、その問題点について考えていきます。

大きな問題点として指摘されているのは、日銀があらゆる企業の大株主になっている点です!

まずはじめに日銀が大株主になっている企業ランキングTOP20を見ていきましょう!

 

 

 

 

 

上記が日銀が間接的に保有している企業のTOP20です。

買い入れが順調に進むと2022年3月には1位のアドバンテストの保有割合は28.4%の達します。

では、日銀の保有割合が膨らむ問題点について考えていきましょう!

 

1、企業経営が疎かになるリスク

 

株式投資は将来性や業績を加味して‘‘投資するに値する企業‘‘だと市場参加者が判断して行われるものです。

企業側は正当に評価してもらえるように努力して業績の向上を目指します!

しかし、日銀のETF買い入れは機械的に行われるため、企業を正当に評価できていないと考えることができます。

企業側も日銀の買い支えがあるからと経営が怠慢になるリスクがあります。

これが1つ目の問題点です。

 

2、保有株を売却するタイミング

 

このように膨れ上がった保有株を日銀はいつ・どのタイミングで売却するのか?

ETFの買い入れを終了させて売却のフェーズに移行した場合、市場に与えるインパクトの大きさって?現状の日本市場は‘‘日銀のETF買い入れに支えられている‘‘と言っても過言ではありません。

よって、いずれ訪れる‘‘出口‘‘に対して日銀が市場とどのように対話して保有株の売却を行うのか?この点は1番の問題点だと考えられます!

 

3、浮動株が減り値動きに影響を及ぼす

日銀の保有率が高まるにつれて、市場に流通する株式数が減少します。

そうすると値動きが荒くなって、投資対象ではなく‘‘投機対象‘‘になるリスクがあります。

浮動株が多いと売買の流動性が高まり、適正価格で買いやすく適正価格で売りやすくなります。

逆に浮動株が少ないと好材料や悪材料が出たときの適正価格から乖離するなどの問題点が発生しやすくなります。

浮動株が少ないと買いたい価格で買えず、売りたい価格で売れなくなるリスクが生じます。

これが3つ目の問題点です!

 

つまり市場を歪めている

 

日銀のETF買い入れは株価上昇に貢献しているので、素晴らしい政策のように思えます。

しかし、上記のようなリスクが点在しており、いわば「諸刃の剣」です!

冷静に、このままの勢いでETFを買い支えると、日銀の保有率は年々高くなっていきます。

そうなれば、マーケットに異常をきたし、海外の機関投資家やファンドの資金も入ってこないでしょう!

そうなる前に、日銀はなにかしらの打開策を打ち出さなければいけません。

 

 

アメリカ株の購入がオススメ

 

この章では個人投資家の人に、日本株ではなく、アメリカ株を買おうよ、という話をしていきます。

先ほどの章で説明したように、日銀のETF買い入れは非常に懸念点が多いです!

ぶっちゃけると、日本市場に魅力があれば、なにも日銀が買い支えなくても、資金は流入してくるはずです。

つまり、日本市場に一切の魅力がないから、日銀が買い支えているんですよね…

それと日銀のETF買い入れに限らず、日本市場には多くのリスクが点在しています。

以下が考えられるリスクです!

 

~日本市場のリスクについて~

1、人口の減少
2、少子高齢化
3、経済成長率の低さ
4、長期チャートが青天井ではない

 

上記のように日本には多くの懸念材料が点在しています。

まあ、ほかにもリスクはあるんですけどね笑

人口が増えて、年間3%前後で経済成長して、日本が世界の中心になって、てのが理想ですが、その望みは非常に低いと思います。

つまり、日本市場には投資する妙味がないんですよ。

 

 

一方でアメリカ市場には多くの魅力があります。

アメリカは世界の中心で、依然として人口も増えており、FANGのような一流企業が台頭してくる。

しかも、アメリカは高配当銘柄が多く、20年以上も増配を継続している企業がたくさんあります!

つまり、アメリカ市場にはたくさんの魅力が詰まっているということです。

アメリカ株への投資を考えている人は以下の記事をみてみてください!

【高配当アメリカ株】筆者のオススメ5銘柄!(中長期投資家必見)

 

個人的にも、短期トレードで発生した利益の一部をアメリカ株で積み立てる作戦です!

ETFの副作用などが点在している日本市場とはおさらばして、世界の中心であるアメリカ株への投資を検討してみてはいかがでしょうか?

 

 

 

まとめ

 

では、この記事のまとめとします。

今回は、日銀のETF買い入れについての記事でした。

たしかに事実として、日銀のETF買い入れによって、日本のマーケットは力強さをみせて、株価上昇の一因となっています。

しかし、積み上がった保有株の売却タイミング、それを行うことによる副作用については未知数です。

ですので、その副作用については、しっかり警戒しつつ、投資戦略を考えるべきだと言えます。

積み上がった保有株については、市場に大きな影響を与えないように解決してほしいですね。

おそらく、影響をゼロにするのは無理かもですがね…

個人的には、リスクの点在している日本市場とはおさらばして、アメリカ株への投資を強くオススメします。

この機会に一度、投資戦略を練り直してみてはいかがですか?

 

 

 







-マーケット

執筆者:

ニート

元スロプロニートによるブログ運営です。
投資に関する内容が中心ですが、雑記やパチスロ情報も発信していきます。
投資は手探りの段階ですが、日々の経験をアウトプットしつつ、自分にしか書けないコンテンツ作成を目指します。
みなさまにとって有益になる情報を提供できるように日々精進しますので、是非ご覧になって下さい(^ω^)
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