こんにちは、ニートです。
2019年に入ってからバイオ銘柄に資金が入ってますね。
まさにバイオ祭りとでも言うべきでしょうか?
しかし、今回は「バイオ株には手を出すな!?」と題した記事です!
まさに相場の流れに逆行する記事内容になっています。
ただ、言い切るのもよくないので「!?」としておきました笑
でも、個人的にバイオ株には手を出すべきではないと考えています。
そのように考える理由を記事を通して説明していきたいと思います!
こんな人にみてもらいたい
・バイオ株について知らないor知りたい
・バイオ株のリスクについて理解を深めたい
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Contents
バイオ株とは
まずはバイオ株について簡単に説明していきます。
バイオ株とは「創薬会社」のことで、新薬の開発を手掛ける企業を指します。
創薬会社や製薬会社の努力によって新薬が開発され、上市(販売)されることで治る病気があるのは言うまでもありません。
しかし、現実問題として「不治の病」があるわけです。
それらを治すために日々研究開発の努力がなされているんですね。
ただ、新薬の研究開発・承認(上市)までのプロセスは「茨の道」だと言わざるを得ません。
素人の私が研究開発者の努力について語ることは大変おこがましいとは思います。
しかし、1つの新薬が上市(販売)されるまでに、約10年以上の期間を要するという事実には驚愕しました。
それでは以下の図をご覧ください!
引用元:Deloitte
ご覧のように基礎研究に2~3年・非臨床試験に3~5年・臨床試験に3~7年・承認申請と審査~販売に1~2年の期間を要します。
私はこれをみたときに「バイオ会社の企業努力すげー!」と思いました!
しかも、新薬が上市(販売)される確率は約3万分の1と言われています。
つまりは途方も無い道のりだということです!
・そーせいグループ
・サンバイオ
・ペプチドリーム
・タカラバイオ
・アンジェス
上記が具体的な創薬会社(バイオベンチャー企業)です!
バイオ関連株を調べていれば、必ずといっていいほど登場する企業ですので、覚えておきましょうね。
もちろん上記の5つの企業以外にもバイオ会社はあります。
ですので、少しずつでいいので企業名をインプットしましょう!
バイオ会社の収入源は主に3つ
では、バイオ会社はどのような収入源があるのか?
実際に新薬が上市(販売)されなければ収入は得られないのか?
いえ、実は上市しなくても利益を得られる方法があります。
それではみていきましょう!
①:契約一時金
②:マイルストーン収入
③:ロイヤリティ
それでは上記の3つについて順番に説明していきます。
①:契約一時金
契約一時金とはバイオ会社が大手製薬会社に開発物を導出する際に支払われるものです!
導出とは開発したアイデアを大手製薬会社に譲渡することです。
つまり、大手製薬会社は成功(上市)しそうな案件があれば契約し、バイオ会社に一時金を支払います。
②:マイルストーン収入
大手製薬会社は提携をした後、研究開発を進めていきます。
そのなかで臨床試験に成功するなど、ステップを重ねるごとに大手製薬会社からバイオ会社にお金が支払われます。
この支払われるお金を「マイルストーン」と呼ぶわけです。
③:ロイヤリティ
実際に開発段階の薬が承認され、上市(販売)し、売上が発生すると、大手製薬会社からバイオベンチャーにお金が支払われます。
この支払われるお金を「ロイヤリティ」と呼びます!
基本的に売上の〇%をバイオ会社に支払うという仕組みのようです。
バイオ株は新薬期待で上昇
実際にバイオ株はどういった局面で上昇するのか?
それは至ってシンプル明快で「新薬開発の期待」この点がもっとも株価に影響を与えます。
めちゃくちゃ極端な話ですが「どんな不治の病にも効く万能薬ができるかも?」と発表されたら、その企業は爆発的に上昇しますよね?
もちろん基礎研究段階なのか、非臨床試験段階なのか、臨床試験段階なのかにもよりますが、確実に株価は上昇するはずです!
直近では「サンバイオ」が大相場を築いたことは記憶に新しいと思います。
サンバイオは「SB623」という再生細胞薬の上市期待で大きく上昇しました。
昨年の11月に第2相試験で主要評価項目を達成し、ここから期待とレーディングの引き上げで大相場になりました。
以下が、サンバイオの日足チャートです!
(画像元 HYPER SBI)
(サンバイオ:日足)
「SB623」期待によって、およそ3ヶ月で株価は約4倍上昇し、大相場を築きました!
初動で入れたり、元々のホルダーは大変美味しい思いができたと思います。
今回のサンバイオはほんの一例に過ぎず、テンバガー(10倍以上)を達成するバイオ株もあるわけです。
つまり、バイオ株には「大きな夢」が持てると言えます。
バイオ株の懸念
前回の章では、バイオ株には「大きな夢」が持てると言いました。
しかし、バイオ株への投資は非常に難易度が高いし、たくさんの懸念材料があります!
この章ではその懸念材料について説明していきます。
①:研究費・臨床試験には多額の資金が必要
②:基本的にバイオベンチャーは赤字
③:バイオ株のお家芸「増資」のリスク
④:新薬が上市される確率は約3万分の1
それでは上記の4つについて順番に説明していきます。
①:研究費・臨床試験には多額の資金が必要
とにかく新薬の開発には「多額の資金」は必要になります。
とくに臨床試験のフェーズに入ると、より多くの資金が必要になるそうです!
つまり、バイオベンチャーは常に資金繰りが厳しいわけです。
②:基本的に赤字
基本的にバイオベンチャーは「赤字」です。
バイオベンチャーの財務状況をみてもらえればわかりますが、赤字企業が非常に目立ちます。
つまり、資金繰りが厳しいということです。
③:バイオ株のお家芸「増資」のリスク
①と②で説明したように、バイオベンチャーは資金繰りが厳しいです!
じゃあ、「銀行で借り入れればいいじゃん!?」と思うかもしれません。
しかし、銀行もビジネスですので、返済能力の低い企業には貸し出ししません。
だったらどうすればいいの!?
そう、基本的にバイオベンチャーは「増資」しか資金調達する方法がないわけです。
しかも、MSワラントという増資のなかでも、もっとも株主に嫌われる方法で資金調達を行うケースが多いです。
MSワラントとは第三者に終値よりも安い価格で買える権利を付与するというもので、必ずといっていいほど株価が下がります!
さらに新株が発行されることで、発行株式数が増加するので、1株あたりの価値が希薄化します。
つまり、株主にとって「MSワラント」は最悪の資金調達方法なのです。
MSワラントが発表された場合は一度持ち株を手放すべきです!
④:新薬が上市される確率は約3万分の1
そして、新薬が上市される確率は約3万分の1と言われています。
もちろん正確な確率はわからないし、臨床試験の段階によって確率は変動すると思います。
ただ、上市されるのは非常に難しいという事実を受け止めるべきです!
どうしてもホルダーだとバイアスが掛かって自分にとって都合の良い解釈をしてしまうものです。
でも、常にフラットな視点を持たなければ、相場で勝ち残ることはできません。
ですので、例えホルダーだとしても、常に中立的な視点で企業分析・相場分析を行いましょう!
新薬開発が頓挫してからの値動きは悲惨
では、この章では新薬開発が頓挫した場合のバイオ株の値動きをみていきましょう!
先ほども紹介した「サンバイオ」を例にみていきます。
(画像元 HYPER SBI)
(サンバイオ:日足)
昨年の11月頃からサンバイオは「SB623」期待で上昇していました。
しかし、1月21日の12730円を天井にそこから下落に転じ、一時期4連続ストップ安で2400円を付けました!
そのトリガーとなったのが決算と新薬の進捗状況によるニュースでした。
19年1月期の業績を下方修正するとともに「SB623」のフェーズ2b臨床試験で主要評価項目を達成できなかったと発表されたのが原因でした。
しかし、これは臨床試験が完全にダメになったというわけではないにも関わらず、S安を連発しました!
いかにバイオ株への投資が「こわいか」再確認する値動きになったと言えます。
バイオ株に手を出すべきではない理由
バイオ株に手を出すべきではない理由ですが、結論から言いますと「リスクが高い」これに尽きますね!
もちろん「夢」はあるし、一発当てたときの見返りは大きいです。
しかし、現実問題として新薬が上市される確率は非常に低いわけで、リスクの方がどうしても高くなります。
ですので、わざわざハイリスクなバイオ株に手を出すべきではないと、個人的には考えています。
広い視野を持てば、増収増益を続けている企業はあります。
そういった企業に投資した方が、安定的にリターンを得られる可能性が高いですからね!
最後にもう一度、バイオ株は「リスクが高い」ので個人的にオススメしません!
まとめ
バイオ株は「夢」がある代わりに「リスクも高い」です!
この記事ではバイオ株の良い面と悪い面について書いてきましたが、個人的にはオススメしません。
常に自分が行っているのは「投資」なのか「投機」なのか、考えて行動しましょう。
べつにリスクの高いバイオ株に手を出さなくても勝てる方法はあります。
ですので、焦らずにじっくり自分のペースで資産を増やせる方法を考えましょう!
ニートくん
バイオ株は非常に難易度が高いんだね
たしかに「夢」はあるけど、新薬の開発は本当に難しい…
投資先ならほかにもいっぱいあるから、少しずつ資産を増やす努力をしよう!
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