2018年12月19日のソフトバンク株が東証1部に新規上場を果たしました。
今回のソフトバンクIPOは公募価格1500円でしたが、初値は1463円と公募割れでした。
これは私から言えば当然の結果だったと言わざるを得ないです。
それは上場前から普段のIPOにはない「異変」が起きていたからです。
この異変については記事を通して説明していきます。
ただ、この異変に関してはある程度マーケットと向き合っていれば気付けました。
みなさんに自覚して頂きたいことがあります。
それは「自分の資産を守れるのは自分だけである」ということです。
では、そのためにはどうするべきなのか?
答えは明白で、「自分の金融リテラシーを高める」これしかありません。
✔この記事を通して伝えたいこと
・自分の頭で考えて投資をしよう
・自分の資産を守れるように金融リテラシーを高めよう
スポンサードリンク
Contents
そもそも割高かどうかは関係ない!
ソフトバンクの公募価格は割高でした。
PERやPBRをみると明らかな割高水準だと上場前から言われていました。
世間の評価では800円が妥当だという声もあったそうです。
ただ、私は割高だとか割安とかはっきり言ってそんなことはどうでもいいと考えています。
株価というものは「需給」で決まるわけです。
例えば、「アマゾン」ずーっと高PERを維持していますよね?
アマゾンに関してはPER200倍前後の時代もありましたからね。
まあなにが言いたいかというと割高かどうかよりも「需給」が大切ということです。
割高でも買いたいという人が売りたいという人より多ければ株価は上昇しますからね。
ソフトバンクに関しては「需給」が歪んでいた
先ほどの章では価格を決めるのは需給なので、割高かどうかは関係ないという話をしました。
では、ソフトバンクの需給の乱れをどの点を見て判断できたのか?
この需給の乱れが冒頭で話していた「異変」です。
✔以下の3点
1、異常な当選率
2、テレビCM
3、証券会社の執拗な営業
1、異常な当選率
みなさんIPOって当たったことありますか?
IPOに申し込みしまくっている人ならわかると思いますが、まず当たらないですよね?
筆者自身、株式投資をはじめて2年近く経ちますが、当たったことないですよ。
まずここで考えてほしいのですが、当たらないってどういうことだと思いますか?
~IPOが当たらないのはどうしてか?~
そう!
単純に売り出し枚数よりも需要が大きいからです。
ということは、公募価格よりも高い価格で買いたいという人も現れますよね?
だから初値が公募価格を上回るのです。
~今回のソフトバンクIPO~
今回のソフトバンクIPOは需要よりも供給の方が大きかったということです。
よって、公募割れすることはある程度予想できたと言わざるを得ません。
~ポイント~
この異常な当選率に関してはTwitterや横の繋がりで情報を入手することができます。
筆者の親父は200株申し込んで200株当選しましたからね笑
明らかにおかしな出来事です。
IPOなんて当選しても100株ですからね。
2、テレビCM
みなさんはIPOのテレビCMって見たことありますか?
実はソフトバンクのIPOのテレビCMは流れていました。
どうも日本郵政のIPOのときもテレビCMを打っていたみたいです。
私が調べたところIPOでテレビCMを打つのはこのとき以来だそうです。
以下がソフトバンクのIPOのCMです。
参照元:youtube
~なぜテレビCMを打つのか?~
ではそもそもなぜ認知してもらう必要があるのか?
そう!
すべてを捌ききれないから!
考えてみて下さい。
人気のIPO株はそもそもCMなんか打たなくても申し込みが殺到するんですよ笑
ようするにテレビCMをやっている時点で怪しいと思わなくちゃいけません。
~ほかの事例~
1、コインチェック
2、年末ジャンボ宝くじ
コインチェックのテレビCMに関しては記憶に新しいのではないでしょうか?
まさにCMを打ち出した頃が上昇の天井間近でしたよね?
そして、年末ジャンボ宝くじに関しても「億万長者」という夢を視聴者に植え付けて、購買意欲を掻き立てています。
知っている人は知っていると思いますが、宝くじはもっとも還元率の低いギャンブルです。
あらゆるギャンブルのなかで「もっとも胴元が儲かる仕組み」になっています。
ようするに絶対にやってはいけないギャンブルです。
すべてのテレビCMがダメだとは言いません。
しかし、その意図を自分なりに考える必要があると私は思います。
✔ポイント
・IPOのテレビCMをしている時点で怪しいと思え!
・基本的にIPOはCMなどしない
3、証券会社の執拗な営業
今回のIPOに関しては執拗な営業が多かったみたいです。
しかも、謳い文句が「配当利回り5%」というものです。
ルール上「絶対に上がりますよ」とは言えないみたいなのですが、この点しか押す部分がなかったのでしょうね。
価格も「割高」という評価でしたし、そうなりますよね。
~ソフトバンクIPOを勧める電話勧誘~
「ソフトバンクのIPO申し込みませんか?」って銀行からすげー電話かかってくるんだけど、、、
— キ ッ ク ス (@mrsuzukix) 2018年12月4日
大和証券から突然の電話。ソフトバンクIPOの100株補欠分、もし購入意思があるなら購入できますがどうしますか?みたいな電話でした。
大和証券は50万しか入金してない完全なIPO専用口座。その私にまで電話がかかってきましたよ。これ大丈夫なの??— つかちゃん (@roug_mania) 2018年12月12日
最近株はやってないんだけど、法人で証券会社口座開設したら、ソフトバンクのIPOセールス電話が鬼のようにかかってくる。こんだけ電話しないと売れないIPOってやばないか?誰でも、いくらでも買えそうなんだけど。
— ミライ (@xrp_is_future) 2018年11月19日
上記のようなツイートがたくさんされていました。
事前にTwitterなどで「ソフトバンク IPO」と検索すれば、明らかに異常な事態が起きているということを把握できたと思います。
筆者の親父が200株申し込んで200株当選したのもそうですが、ようするに証券会社は「売りさばくのに必死だった」ということが上場前にも把握できたということですね。
✔ポイント
・証券会社から電話がきたことないのに掛かってきたら注意
・執拗に営業に来た場合も注意
スポンサードリンク
モノの売買について考えてみる!
みなさんはモノの売買について深く考えたことはありますか?
筆者の場合は売り手の言うことを基本的に信用していません。
これは当たり前の話でして、相手は商売ですので、絶対に売りつけたいわけですよ。
だから、まずは「疑う」ことが基本だと私は考えています。
~世の中はモノを売る側とモノを買う側の2パターン~
・売る側は少しでも高い値段で多くの人に売りたい
・買う側は少しでも安い値段で買いたい
これは当たり前ですよね?
説明の余地はないと思います。
こと買う側に関しては「必要ないものはいらない」という考え方も持っています。
いくら安くて性能が良くてもそもそも必要性を感じなかったらいらないですよね?
~私が商品の買い手目線で重要と考えるのは以下の2点~
1、逆選択(情報格差)
2、買い手の意志の強さ
▽1、逆選択(情報格差)
まず、買い手が意識しなければいけないのは買い手と売り手の情報格差です。
基本的に売り手の方が商品知識が豊富です。
よって、買い手が「少しでも安く良質な商品が欲しい」と考えていても「高くて悪質な商品を買わされる」場合があります。
これを経済学の用語では「逆選択」と言います。
今回のソフトバンクのIPOもまさにそうですよね?
割高で公募を下回る可能性の高い商品を「情報弱者」に売りつけているわけですからね。
✔ポイント
・日常から知識の裾野を広げる
・わからないなら徹底的に調べる
▽2、買い手の意志の強さ
日本人ってYESかNO!
はっきり言えない人が多いですよね?
「この商品買って下さいよ」と強く押されると情が入って買ってしまう人もいるのでは?
私は断然「NO!」と答えますけどね笑
ようするに強い意志を持って断ることは大切ですよね。
今回のソフトバンクのIPOも営業の人の押しに負けて購入した人もきっといると思います。
しかし、情が入って損していては本末転倒です。
いらないなら「NO!」と答えましょう!
✔ポイント
自分の資産を守れるのは自分だけだ!
最後にみなさんにもう一度言います!
「自分の資産を守れるのは自分だけだ!」
誰も自分の資産は守ってくれませんよ?
その考え方は常に持ちましょう。
~自分の資産を守る方法~
これしかないでしょう。
投資や節税の勉強をして金融知識を高めましょう。
そうすることで資産防衛能力は必然的に高まります。
間違いなくマイナスには働きません。
もちろん投資をするにあたってマイナスを被ることはあります。
投資などで億以上の資産を築いた人でも多くの失敗をしているケースがほとんどです。
一度も失敗してことのない人の方がむしろ「稀」です。
てか、失敗したことのない人なんて本当にいるんですかね?笑
今回のソフトバンクのIPOに関しても購入してマイナスを被った人はそれを「糧」にすればいいんですよ。
なぜなら、人生はやり直しができるから!
一度や二度の失敗なんてどうってことないですよ。
1番ダメなのがそのミスをいつまでも引っ張ることです!
✔ポイント
まとめ
では、この記事のまとめ!
✔まとめ
1、異常なIPOの勧誘は怪しいと疑おう!
2、モノの売買は売り手が有利になるので知識の裾野を広げよう!
3、自分の資産を守るために金融リテラシーを高めよう!
これらのことは「一朝一夕」で身に付くことではありません。
普段から知識をインプットする習慣付けをしなければいけません。
でも、大丈夫です!
人間には便利な機能が備わっていますから!
それは「慣れる」という機能です。
筋トレでもはじめの1週間くらいは辛くてもそれに人間は慣れてきます。
勉強も同じことで習慣化させてしまうとせずにはいられなくなります。
よって、普段から金融リテラシーを高める習慣をルーティーン化させましょう。
はじめは1日10分でもいいんです。
そのうち絶対に楽しくなってきますから!
では、今回はこのあたりで!
スポンサードリンク
コメントを残す